2011/10/26(水) ジュガ(山ヒル)のお出迎え ドンカン(2782m) 竹編み小屋のロッジ

 

●●●トレッキングデータ●●●

シミガオン(2018m)07:47発 → ドンカン(2782m)13:46着 歩行距離9.27km
標高差 764m  総上昇量 1113m  総下降量 330m  歩行時間5h59m

食料

移動データ

食料

チベッタンブレッド

食料

苔むした森

棚田を通り過ぎ苔むした森へ入って行く、昨年山下さんがここで山ヒルに20カ所も吸いつかれたと書いていたので、ヒルよけスプレーを買って行ったが、今のシーズンは
居ないと言った。その直後、パサンカーミがジュガ(山ヒル)だと言って手のひらでうごめく物を差し出した、割と大きめ、居るじゃないか山ヒル。二三度手のひらでもてあそんでいたが、そのままポイと藪に捨てた。

ビデオ撮りたいから今度見つけたら教えてと言ってしばらく登り、休憩をした。右手のストックを開いたら、なんとなんと、おりまするおりまする。先ほどの半分くらいのジュガが手のひらの真ん中に吸いついているではないか。木の葉っぱなどからひっついてくるというから、本当に注意して歩いていたのに、考えられない。テレポーテーション
して瞬間移動したとしか考えられないのである。

山下さんからヒルが吸いついた時の対処法を教わっていたから、ちょいと突くと丸く
なった、幸いまだ噛みつかれて無い、つまんで岩の上に置いてビデオ撮影、本当は絵
的には手のひらに吸いついているヒルを撮りたかったが、さすがにそんな度胸は無
い。さっきのが大きかったのは血を吸っていたからとのこと、このあと吸いつかれま
せんようにとお願いして逃がしてやった。
山下さんは、初めての真鍋さんを歓迎して飛んで来たのよと笑っていたが、やっぱり
気持ちの良いものではない。なんとなく体の痒いところが有ると、はぐって確認しな
がら進んだが幸いそれ以降ヒルには出くわさなかった。

YouTube パルチャモ峰日誌-0501 44s



竹編み小屋のゲストハウス

川の横のわずかに開けた所に四軒のロッジが有るドンカンの村。そのなかでもとびっきり壁の薄いロッジに泊まるという。嘘だろうと思った。ブタ小屋かと思った。竹で編んだ壁は隙間だらけ、外で寝るのと大差ないと思う、しかも少し傾いている。生れてはじめての体験です。まだ森の中で寝た方が良いとも思ったが、山ヒルの方がもっと怖い。
ここにシェルパ二人、山ちゃんと四人で寝る

戸も無い石室

 



左横に有る戸もない石室、ポーター達は火の気もない
ここで寝る

 

 

ドンカンロッジのリリー

入り口を入ると直ぐに竃、その横に若い28歳の独身リリー(女性)が座っている、彼女目当てにシェルパ達が泊まりたがるのだという、山ちゃんもまんざらそうではないが、昼間でもヘッドランプの必要な乞食小屋(失礼差別用語かな)で体を十分に休める事は出来なかった。
手前のランプは山用ガスボンベをうまく改良して灯油ランプにしている。
しかしこの日、初めて満天の星空を見る事が出来た、前回のアイランドピーク登山の時は毎晩雪が降っていたか、体調不良で空を見上げる余裕もなかったが、今回はこの日から毎晩素晴らしい星空が続いている。


晩御飯はダルバート

ダル(豆)バート(ご飯)と言っても山ちゃんはこれしか注文しない、というか日本人の口に合うものはこれしかないのか。上はダルスープ、右は持参の味噌汁。
時々肉も付くが、これから上に行くと肉を食べない世界
(宗教上)に入って行く。
何時もご飯をどんぶり二杯分くらいつがれる、五分の一くらいに減らしてもらうのに苦労する、ご飯を大盛りにするのがおもてなしらしい、ハーフハーフと言っても、
10%くらいしか御ひつに戻さない、5回くらいハーフハーフを繰り返さなければならない。
ご飯を減らした分、野菜を増やしてもらう、野菜は何処に行っても同じ、高菜みたいな青菜とジャガイモ。